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上野動物園のゾウ:歴史と生態も学べる!都心で出会う癒しの動物たち

アルンちゃん

上野動物園は、東京都心に佇む、歴史と文化が交錯する場所に広がる癒しのオアシスです。その中でも、特に注目を集めるのが、上野動物園のゾウたち。園内には、歴史的な背景とともに生態や習性を学べるゾウたちが住んでおり、訪れる人々に心温まるひとときを提供しています。今回は、上野動物園のゾウたちに焦点を当て、その歴史や生態に迫りながら、都心で出会える癒しの動物たちについて深く探求していきましょう。

上野動物園で出会えるアジアゾウ達

ゾウは世界に2種類存在し、インドや東南アジアに生息しているアジアゾウと、アフリカの中央部から南部にかけて生息するアフリカゾウに分けられます。このうち、日本の動物園で生活しているのはアジアゾウがメインで、上野動物園で育てられているのもアジアゾウです。

ゾウのオスとメスをペアリング飼育すれば、象の赤ちゃんを繁殖することができます。しかしオスのゾウは年に数回攻撃的になってしまう、マストと呼ばれる時期があるため、飼育することが難しく、動物園でも敬遠されがちなのだとか。そのため、日本国内で飼育されているゾウの数はトータルで80頭程度いますが、そのうちオスは20頭程度に限られていて、大半はメスとなっています。

上野動物園は、そんなゾウのペアリング飼育に取り組んでいる動物園の一つで、これまでにはオスのアティちゃんとメスのウタイちゃんとの間に、アルンちゃんというオスの赤ちゃんゾウが産まれました。

ウタイちゃんの出産プロジェクトでアルンちゃんが誕生

ウタイ

ウタイちゃん。背中が山なりで、耳が後ろに垂れ下がっているのが特徴。

ウタイちゃんがアルンちゃんを産んだのは、2020年10月31日にこと。上野動物園が1882年に開園して以来、初めての快挙となりました。

動物園の役割として、「絶滅の危機にある希少動物を繁殖させて種の保存に務める」というものがありますが、アジアゾウもその1種のため、ウタイちゃんと同い年のアティちゃんを交配させて赤ちゃんを産むことは上野動物園にとって使命と呼ぶにふさわしいプロジェクトでした。

しかし、ウタイちゃんはなかなか妊娠することはなかったのです。そのため、ウタイちゃんの血中ホルモンを測定して排卵の周期を予測するなど、まさにゾウの妊活が進められていたのです。

ウタイちゃんがアルンちゃんを出産する前には、悲しい流産も経験しました。それでも動物園のスタッフはあきらめることなく根気よくプロジェクトを続け、ようやくウタイちゃんとアティちゃんが交尾によって妊娠しました。

しかし父親となるアティちゃんは、アルンちゃんが生まれる2か月前に、結核で命を落としてしまったのです。それでもウタイちゃんは元気なアルンちゃんを無事に出産、とても元気でやんちゃなオスのゾウだと、上野動物園は活気に包まれました。

ヒンズー語で「太陽」の意味を持つスーリヤちゃん

スーリヤ

スーリヤちゃん。背中が平らで、耳の上が前に垂れているのが特徴。

上野動物園には、スーリヤちゃんというメスのゾウもいます。ヒンズー語で太陽という意味を持つスーリヤちゃんは、ウタイちゃんの出産プロジェクトが始まる以前には、ウタイちゃんと同居していました。出産プロジェクトによってウタイちゃんの同居人はスーリヤちゃんからアティちゃんへと一時的に変わりましたが、交配が確認されると再びスーリヤちゃんと同居していました。

気持ち良さそうに昼寝するスーリヤ

気持ち良さそうに昼寝するスーリヤちゃん。

出産後は、ウタイちゃんとアルンちゃんが同居し、スーリヤちゃんは単独で暮らしていますが、柵越しに対面できる状態にあるため、ゾウ本来の群れに近い形になっています。

上野動物園へ足を運んだら、こうしたゾウの歴史や生態なども意識しながら観察してみて下さい。メスと子供とで群れをつくるゾウのことが、ますます好きになるでしょう。

上野動物園で歴史と生態の探求、心に深い感動と癒しを

歴史ある園内に佇むこれらの動物たちは、単なる見世物ではなく、その生態や習性を学びながら心癒される場でもあります。都心で自然と触れ合い、歴史的な背景に思いを馳せながら、上野動物園で過ごす時間は、心に深い感動と癒しをもたらしてくれることでしょう。

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