名古屋市立東山動植物園のゾウ:都市の中で愉しむ多彩な動植物園
名古屋市に位置する東山動植物園は、都市の中に広がる自然の楽園です。その中でも、特に魅力的な存在がゾージアムと呼ばれる場所で暮らしているゾウたちです。名古屋市立東山動植物園のゾウたちは、自然な環境を再現したエリアで日々を過ごし、訪れる人々に癒しと感動を提供しています。今回は、都会の喧騒から離れ、東山動植物園で出会える多彩な動植物たちと、特に心を打つゾウたちに焦点を当ててみましょう。
名古屋市立東山動植物園には日本最大規模のゾウ舎がある
名古屋市立東山動植物園は、たくさんのアジアゾウが生活している動物園として、よく知られています。園内では、より自然に近い環境の中でゾウたちがのびのびと生活できるよう配慮されていて、ゾウ舎もかなり広めです。人間の私たちは、ゾウを観覧するスポットをゆっくりと回りながら、生活しているゾウを眺めるわけですが、ただゾウを観覧できるだけではありません。屋内の観覧所には、ゾウという動物に関する生態が説明されていたりして、学習できる空間も設けられています。ゾウに関する博物館と言えるほど、充実しています。
そんな名古屋市立東山動植物園では、オスのゾウ、コサラちゃんに加えて、メスのゾウが4頭、同居しています。このうち、アヌラちゃんは以前にさくらちゃんを産んだ経験がありますが、令和に入ってから再び妊娠し、元気なメスの赤ちゃんうららちゃんが生まれています。アヌラちゃんとコサラちゃんの第2子です。
名古屋市立東山動植物園で生活するゾウの中でも、最も高年齢な像は、メスのワルダーちゃんです。ワルダーちゃんは1973年に名古屋市立東山動植物園へやってきたゾウで、名古屋市立東山動植物園の歴史と共に生きてきたゾウと言っても過言ではないでしょう。
東山動植物園のゾウは直接飼育
アジアゾウの飼育方法として、「直接飼育」「準間接飼育」そして「間接飼育」の3種類があります。
直接飼育は動物がいるエリアに入って直接体に触れながら飼育するスタイルで、準間接飼育は柵越しに動物と触れ合う飼育スタイル、そして間接飼育は柵越しでも動物に触れることなく飼育するスタイルです。
日本構内の多くの動物園で、ゾウの飼育方法が準間接飼育に変わっていく中、東山動植物園では直接飼育が採用されていて、ゾウと触れ合う飼育員の微笑ましい姿を観ることが出来ます。
特に最年長のワルダーちゃんと飼育員とのやりとりが人気で、ホースを鼻で手繰り寄せて飼育員に渡す姿は、動物園の名物の一つとなっています。
ほかにもたくさんいる人気の生き物たち
ここには、ゾウ以外にも、たくさんの生き物が生活しています。そしてどの飼育舎も、よりアットホームな雰囲気の中で動物たちが生活できるよう、設計やデザインに配慮されています。例えば鳥を観覧する際にも、人と鳥を隔てる柵はあえて設置せず、ウォークイン式で観覧できます。他の動物園とは異なるワクワク感が愉しめるという点で、わたしはこの動物園が大好きです。
都市の中の癒しと喜び、ゾウたちとの特別なふれあい
名古屋市立東山動植物園は、都市の中で多彩な動植物たちが共存する場所として、訪れる人々に癒しと喜びを提供しています。園内には、様々な生態系が再現され、その中でもゾウたちは特に注目の存在です。都会の喧騒を忘れ、自然に触れながら愉しむことができるこの動植物園は、生き物たちとのふれあいや学びの場として、親子連れや動物愛好家にとって理想的なスポットと言えるでしょう。名古屋市立東山動植物園を訪れ、都市の中で広がる自然の美しさと多様性を満喫してみてはいかがでしょうか。